SHIRETOKO STORY
人の数だけ、知床がある。
人の数だけ、物語がある。
知床を舞台にした、それぞれのストーリー。

STORY 1. 高校生、女優志望
私の転機は、小学5年生の時に
親の転勤で知床の斜里(しゃり)にやってきたことでした。
1学年1クラスの小さな学校に通い始めました。
といっても、斜里では2番目に大きな学校です。
不安いっぱいでしたが、友達もすぐにできて
楽器クラブに入ったり、児童会の会長をやったり
以前より活発になりました。小6の学芸会では準主役をやり、
「劇ってこんなに楽しいんだ ! 」と初めて思いました。
親の転勤で知床の斜里(しゃり)にやってきたことでした。
1学年1クラスの小さな学校に通い始めました。
といっても、斜里では2番目に大きな学校です。
不安いっぱいでしたが、友達もすぐにできて
楽器クラブに入ったり、児童会の会長をやったり
以前より活発になりました。小6の学芸会では準主役をやり、
「劇ってこんなに楽しいんだ ! 」と初めて思いました。

中学生になって、吹奏楽部に入りました。
定期演奏会やコンクールを目標に、
土日も練習をがんばりました。友達と切磋琢磨しながら、
泣き、喜び、充実した部活生活を送れました。
中3のときは部長もしました。
もう一つの思い出は、なんといっても文化祭です。
3年間、劇を選びました。小6の学芸会での
劇の楽しさや達成感を忘れられなかったからです。
配役は、オーディション制でした。
中1、中2と準主役をやりました。面白かったのですが、
小6のときから3年連続、準主役のしかもすべて母親役をやり、
主役をやれない悔しさも同時に感じていました。
定期演奏会やコンクールを目標に、
土日も練習をがんばりました。友達と切磋琢磨しながら、
泣き、喜び、充実した部活生活を送れました。
中3のときは部長もしました。
もう一つの思い出は、なんといっても文化祭です。
3年間、劇を選びました。小6の学芸会での
劇の楽しさや達成感を忘れられなかったからです。
配役は、オーディション制でした。
中1、中2と準主役をやりました。面白かったのですが、
小6のときから3年連続、準主役のしかもすべて母親役をやり、
主役をやれない悔しさも同時に感じていました。

そして中3の時、ついに主役に選ばれました。
主役をやれた嬉しさのほかに、
アカペラでの独唱シーンもあったので、
大勢の人の前で歌える満足感や達成感を覚えました。
多くの人に褒められて、自覚しました。
ああ、私は演技が大好きなんだ。
小さい頃からアイドルへの憧れもありました。
小中学校で演劇が好きになり、中1くらいからは、
心の中で女優になりたいと思うようになっていました。
高1の夏、演技の勉強をしようと、
タレント養成学校に親に内緒で申し込みました。
1次選考を通り、2次選考の際、親の承諾が必要になって、
両親に自分の夢を言いました。
「何言っているの?」「無理だって!」「経験としてはいいんじゃないの?」
そう言われ、ケンカをしてしまいました。
人生の「経験」のためではなく、
本当に「女優」になりたくて申し込んでいたからです。
その後、札幌の2次選考を通り、
養成学校の人がオーディションに推薦してくれました。
5,817人の中からグランプリに選ばれました。
歌もダンスも演技も勉強したことがなかったので、
自分が選ばれたとは信じられませんでした。
主役をやれた嬉しさのほかに、
アカペラでの独唱シーンもあったので、
大勢の人の前で歌える満足感や達成感を覚えました。
多くの人に褒められて、自覚しました。
ああ、私は演技が大好きなんだ。
小さい頃からアイドルへの憧れもありました。
小中学校で演劇が好きになり、中1くらいからは、
心の中で女優になりたいと思うようになっていました。
高1の夏、演技の勉強をしようと、
タレント養成学校に親に内緒で申し込みました。
1次選考を通り、2次選考の際、親の承諾が必要になって、
両親に自分の夢を言いました。
「何言っているの?」「無理だって!」「経験としてはいいんじゃないの?」
そう言われ、ケンカをしてしまいました。
人生の「経験」のためではなく、
本当に「女優」になりたくて申し込んでいたからです。
その後、札幌の2次選考を通り、
養成学校の人がオーディションに推薦してくれました。
5,817人の中からグランプリに選ばれました。
歌もダンスも演技も勉強したことがなかったので、
自分が選ばれたとは信じられませんでした。

毎週末、バスで斜里から札幌まで
レッスンに通っています。通うのは大変ですが、
レッスンが楽しくて仕方がありません。
本格的にレッスンに打ち込むため、春から斜里を離れ、
札幌の方に引っ越すことになりました。
将来の夢は…
女優としてTVドラマや映画の主役を演じ、
できるだけ多くの人に見てもらうことです。
小さな学校への転校をきっかけに
自分を出せるようになり、
友達や先生たちが自分を受け入れ、
後押ししてくれたからこそ、
女優をめざす今の自分がいると思います。
すぐそばに自然があり、
伸び伸びとできる斜里が本当に大好きです。
photo by Naoki Ishikawa
レッスンに通っています。通うのは大変ですが、
レッスンが楽しくて仕方がありません。
本格的にレッスンに打ち込むため、春から斜里を離れ、
札幌の方に引っ越すことになりました。
将来の夢は…
女優としてTVドラマや映画の主役を演じ、
できるだけ多くの人に見てもらうことです。
小さな学校への転校をきっかけに
自分を出せるようになり、
友達や先生たちが自分を受け入れ、
後押ししてくれたからこそ、
女優をめざす今の自分がいると思います。
すぐそばに自然があり、
伸び伸びとできる斜里が本当に大好きです。
photo by Naoki Ishikawa