スタッフの寺山です。


知床では紅葉もほぼ終わり秋終盤を迎えました。雪虫が冬の気配を運びだした10月26日、知床財団さん主催の「たまには山に恩返し in 知床」に参加しました。

いつも遊ばせてもらっているフレペの滝遊歩道を修復する「道直し」作業です。

「道直し」作業後のフレペの滝遊歩道

「たまには山に恩返し」


自然を感じるには自分の足で歩くのが一番ですよね。

ただ日頃文明の中で快適に暮らしている私たちが、野生動物のように道なき道を入っていくのはちょっと無理。そこで登山道や遊歩道にお世話になるのが一般的です。

人が歩けば道ができ、踏まれた場所はまわりより少し低くなります。雨が降れば低くなった道を水が走り、道はいつしか谷のように侵食されていきます。つまり登山道や遊歩道を快適に使い続けるためには、時折「道直し」が必要なのです。


いつもお世話になっている登山道の侵食に心を痛め、自分たちでできる恩返しを模索して始まったのが、ボランティアによる登山道の道直しイベント「たまには山に恩返し」です。今回は、知床財団さんが企画し、北海道・大雪山で10年前から活動の中心となっている3人の方を知床に招いていただきました。


大雪山・山守隊 代表の岡崎さん




近自然工法とは


道直しの作業は、近自然工法という考え方に基づきます。

作業にはコンクリートや杭は極力使わず、地形を活かし、水の流れを読み、周辺にある石や倒木を用います。 自然に近い整備方法、という理解をしていたのですが、その目的はもっと深く、施工後、時の流れとともに自然に近づいていくことを目指しているとのこと。

詳しくは一般社団法人 大雪山・山守隊のサイトをご覧頂きたいのですが、施工することで生態系が復元し、自然が再生していくことを志す、この工法の哲学と呼ぶべきものに深く共感しました。


近自然工法の実践には 「膨大な観察から生まれる自由な発想」が必要とのこと




実際の作業の大部分は材料となる石や倒木の運搬です。遊歩道には車は入れませんから、人力で運びます。石の重みで体中の筋肉が軋み、翌日は全身筋肉痛に見舞われる重労働でしたが、参加者で励まし合い、交代しながら、道が変わっていくのは達成感のある楽しい時間でした。



1日の作業で、いつもちょっと不安を感じながら歩いていた部分が、とても自然で快適な道になりました。出来上がったのは、道そのものと、自分たちの使うものをちゃんと賄おうという仲間意識。 近自然工法、素晴らしい!


  • genterayama

最終更新: 9月21日

スタッフの寺山です。


今年の知床は暑い日が多く、ふもとから眺める知床連山の残雪も早々と消えていました。

山好きな寺山ですが、主に冬しか登らないので、夏山に登るのは年に数回。

今年は縁あって、8月末に北見工業大学の永久凍土調査に同行して、知床連山に行ってきました。


永久凍土とは

みなさん「永久凍土」ってご存知ですか? 


極地に広がる、凍てついた不毛な風景をイメージされるかもしれませんが、学術的な定義は「2年間以上にわたり継続して温度0℃以下をとる地盤のこと」だそうです。夏は表面が溶けて植物も生えているが、地下1mくらいは凍ったまま、という場所も該当するそうで、北海道だと大雪山でも確認されています。


知床は、地の果てのイメージはありますが、豊かな自然を誇り、生き物にあふれています。訪れたことのある方なら、知床に永久凍土? と意外に思われるでしょう。しかし、知床連山最高峰の羅臼岳の標高は1661m。気温データから推定される標高1600mの年平均気温は-3.7~-1.6°Cであり、大雪山における永久凍土の下限高度の年平均気温に相当します。つまり、永久凍土の可能性は大いにあるのです。


実は、永久凍土は、世界遺産・知床にとって重要な意味を持ちます。ユネスコは、知床が温暖化に脆弱な世界自然遺産だと指摘しており、長期的なモニタリング(環境変化の健康診断)を求めています。温暖化の影響を調べるのは非常に難しいのですが、永久凍土は世界中で使われている指標のひとつなので、もし知床で見つかれば、その変化を長期的に調べることによって、世界各地の温暖化の影響と比較することができます。


ここに注目した北見工業大学のチームが、3年計画の調査プロジェクトを昨年立ち上げてくれました。地元の大学ならではの、息の長い地域貢献活動と言えます。



しかし調査地は知床連山の山頂付近です。山を歩き、機材を運び、3泊4日テントで生活し、調査をすすめるのは一般の学生さんにはかなりハード。そんなわけで、山岳地域での生活&活動サポートをするフィールドアシスタントが必要となります。寺山が調査に同行したのはこの役割です。




今年は、昨年設置した30個以上の地表面温度計のデータを回収し、新たに稜線2箇所に通信機能を持つ気象計を設置しました。学生たちは、機材の荷揚げ、キャンプの運営、調査と、慣れない環境でよく働きました。

私にとっても、三峰、二ツ池、第一火口と、三つのキャンプ地に泊まる久々の山尽くし。知床連山の素晴らしさを再認識する4日間でした。



回収したデータを解析し、可能性が確認されれば、来年以降に地面を数m掘削して温度計を設置するそうです。


はたして、知床に永久凍土はあるのか?


これからも随時、皆さんにもお知らせしますので、楽しみにお待ちください!


こんにちは。スタッフのもりです。

知床にも夏がやってきました!

昨年12月に東京から引っ越してきた私にとって、初めての知床の夏。

半年前は真っ白だった景色も、一面が緑。


原生花園

ちなみに春は、来たのかどうかよくわからないくらい一瞬でした。

「いつまで冬なの?」と思いながら、ダウンジャケットをいつクリーニングに出したらいいのか迷っているうちに、夏になってました。

クリーニングにはまだ出せていません・・・

鹿からも引かれている


そんなことより!いま私には時間がありません。

知床は、山あり!海あり!森あり!で、様々なアクティビティが一度に楽しめるアウトドアには最高の場所。

野性味たっぷりの広大な自然を遊び尽くすのに、知床の夏は、短すぎる!!

ということで今回挑戦したのは“シーカヤック”。わたくし初体験です。



シーカヤックとは?

海で使うよう設計された、小型カヌーの一種。

とっても軽量で小回りも利くので、初心者の方でも操作がしやすいのが特徴です。

水面との近さも魅力の一つで、自然をより近くに体感することができます。

穏やかな波の時はゆったり景色を見ながらの散歩、激しい波の時は乗り越えていくスリルなど、場面によって様々な楽しみ方ができます。(知床アウトドアガイドセンターさんサイトより転載)

シーカヤックの持ち物と準備をチェック!

今回お世話になったのは、知床アウトドアガイドセンターさん。


ツアーの前に現地で用意された専用ウェアを身に付けるのですが、Tシャツ・短めのズボンなどの動きやすい格好で現地に到着するのがオススメです。


専用ウェア


天気がいい日には特に、日焼け止めをお忘れなく!ツアーが始まる前に塗り直してください。太陽なめたらアカン。サングラスや帽子なども日除けに効果的です。

北海道知床といえども、暑い日は暑い。水分補給のための水筒なども必ず持参ください。

オールを漕いでいると喉も乾いてきます。


そして写真を撮りたい方は、ぜひカメラや携帯の防水カバーをご持参ください。このような首掛けタイプがとても便利です。


ウェアを着たらカヤックの基本動作について学びます。

カヤックの乗り降りやオールの持ち方、オールを漕ぐときのコツ、注意点など、十分に時間を取って丁寧にレクチャーして頂けるので、初めてでも安心。

基本動作を確認したら、いよいよツアースタート!

これぞ知床シーカヤックの醍醐味!100m級の断崖絶壁


普段は車で走る海岸線も、海側から見ると全くの別世界・・・


暑い風と冷たい風を感じながら、ここがどこなのかも忘れて、ただ目の前にある自然に没頭していきます。


垂直に伸びる100m級の断崖絶壁。乗っているカヤックがすごく小さく見えます。

鳥の暮らしも垣間見えました。陸ではなかなかお目にかかれない珍しい鳥も。

普段は遠くから眺めていた、気持ちよさそうに飛ぶかもめとも、今は同じ目線。


のんびりお食事中

あの定番の観光スポットに“触れる”?!

なんとツアーでは知床の定番スポットである「乙女の涙(フレペの滝)」と、「男の涙(湯の華の滝)」も目の前にすることができました。

カヤックから眺める滝!

小さく写っている黄色いものが乗っているカヤック。小さい〜



いつもは眺めていただけの滝が、手に!


知床連山に降った雪と雨が地下に浸透し、垂直に切り立った断崖の割れ目から流れ落ちていることから、地元では「涙」に例えられるようになったそうです。




自然のサイクルって美しい。

知床観光の醍醐味は、自然や動物と人間が近いこと

遠くに見える清々しい山々、緑一面の広大な畑、移動中に偶然出会う夕陽の美しさ、空と海の青い世界。

知床にいると、“何かを見るぞ”と意気込まなくても、それはふと現れます。


鹿や狐に出会うことは日常茶飯事、ばったり熊に会うこともあります。

ここにいるだけで、知床の雄大な自然は存分に味わうことができます。



しかし、ぜひ自然の中へもう一歩踏み出してください。

あなたの知らない世界が、あなたを待っているかもしれません。



浜へ戻る途中、甘い匂いが。

ガイドさん曰く、お天気がよい日は森が温まり、海の方へ木々の香りが漂ってくるそうです。

ここでも、海と森がつながっていることを感じました。


知床でシーカヤック、最高の思い出になりました!




スタッフ もり

<シーカヤックツアー概要>

所要時間:3時間(着替え・レクチャー含む)

服装:Tシャツ、ハーフパンツなどの動きやすい服装、帽子。

持ち物:日焼け止め、サングラス、飲み物、携帯やカメラの防水カバー




Shiretoko Sustainable


流氷を起点とした、海・川・森の生命のサイクルがもたらす

​豊かな恵みの地、それが知床です。

​その価値を守り、暮らしている人がいます。

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